建築家オスカー・ニーマイヤーとは？受賞歴や主な作品をご紹介！

1 建築家オスカー・ニーマイヤーとは？
2 オスカー・ニーマイヤーの受賞歴
3 オスカー・ニーマイヤーが手掛けた主な作品

建築家オスカー・ニーマイヤーとは？

オスカー・ニーマイヤー（Oscar Niemeyer）は、1907年にブラジルのリオデジャネイロで生まれ、2012年に同地で亡くなった、20世紀を代表するブラジルの建築家です。

ニーマイヤーはブラジル近代建築の父と呼ばれ、特にブラジルにあるブラジリアの建築により世界的に有名になりました。彼は、ルシオ・コスタの招きに応じてブラジリアの建設に参加し、政府庁舎や教育省本部、大統領官邸などの建築物を手掛けました。これらの建物は、放射状に広がる大通りとともに、現代的で流線的な形状と機能的な設計が特徴で、その美しさとモダンなデザインは高い評価を受けています。

また、ニーマイヤーは、世界各地に建設された多数の建物でも知られており、彼のデザインは常に斬新で、曲線的な形状や白い曲面の外装など独特な美しさを持っています。彼は建築の世界で数々の賞を受賞し、現代建築の偉大な先駆者の一人として、後世に多大な影響を与えました。

オスカー・ニーマイヤーの受賞歴

オスカー・ニーマイヤーは建築分野で多くの賞を受賞しており、その功績は高く評価されています。以下にいくつか代表的な賞を挙げます。

プリツカー賞
1988年に受賞。これは建築界で最も権威ある賞のひとつで、ニーマイヤーはこれまで唯一のラテンアメリカ人受賞者です。
アメリカ芸術科学アカデミー名誉賞
1994年に受賞。
エル・リサラルド勲章
1995年に受賞。これはスペインの勲章で、スペイン語圏の文化、科学、芸術の発展に寄与した人物に贈られます。
金メダル
2004年に受賞。これはローマ教皇庁が毎年贈る建築分野の賞で、ニーマイヤーはその年唯一の受賞者でした。

これらの賞は、ニーマイヤーの建築への貢献を高く評価していることを物語っています。彼は独自の美的感覚や建築理論をもとに、世界各地に数々の建物を残し、現代建築の重要な先駆者の一人として世界的に高い評価を受けていることが分かる事実です。

オスカー・ニーマイヤーが手掛けた主な作品

ブラジリアの国会議事堂
ブラジリアの建設に参加し、政府庁舎や大統領官邸など多くの建物を手掛けたが、特に国会議事堂は彼の代表作の一つである。円形の建物が、二つの翼を広げた鳥のように見えるデザインは独創的であり、多くの人々から高い評価を受けている。
ニューヨークの国際連合本部ビル
1947年に着工され、1952年に完成。この建物は世界平和と国際協力の象徴として、国際連合の本部として建設されたものであり、ニーマイヤーはその中心的な建築家の一人であった。
ニテロイ現代美術館
リオデジャネイロのニテロイにある現代美術館で、1950年代に建設された。この建物は白い曲線的な外観で知られており、美術館としては珍しく、屋上に展示スペースが設けられている。
フランス・パリ郊外のフランス共産党本部ビル
1971年に完成。コンクリート製で、建物のファサードは独特の曲線を描いており、彼の建築スタイルを象徴する作品となっている。