【ブラジル】ベロオリゾンテとは?
ベロオリゾンテは、ブラジルのミナスジェライス州の州都であり、人口は約250万人です。ポルトガル語で「美しい景色」を意味する名前が示すように、ベロオリゾンテには美しい景色や建築物がたくさんあります。
ベロオリゾンテはブラジルの中央部に位置しており、国内で3番目に大きな都市圏の一部です。市内には多くの公園や広場、博物館、美術館、ショッピングモール、レストラン、バーなどがあり、観光客にも人気のある都市です。
また、ベロオリゾンテはブラジルの文化的中心地の1つであり、音楽やダンス、料理、文学、美術などの分野で豊かな文化遺産を持っています。
ベロオリゾンテの天気、気候
ベロオリゾンテの気候は温暖で湿度が高い熱帯気候に分類されます。1年を通して平均気温は比較的安定しており、最高気温は夏の12月から2月にかけて、最低気温は冬の6月から8月にかけて記録されます。
夏の平均気温は摂氏25〜28度で、湿度が高いために不快に感じることがあります。冬の平均気温は摂氏16〜20度で、朝晩は少し肌寒く感じることがありますが、日中は暖かいです。
降水量は年間を通じて多く、1月から3月が最も雨が多い時期です。また、夏には雷雨がよく発生するため、注意が必要です。
一般的に、ベロオリゾンテは年間を通して比較的温暖な気候であり旅行に適しています。ただし、天候が急に変化することがあるため、旅行前に天気予報を確認することをおすすめします。
ベロオリゾンテの観光地
ベロオリゾンテには、以下のような観光地があります。
- パンパラマセンター
ブラジル先住民の歴史や文化を学べる博物館。展示物には、衣装、武器、工芸品などがあります。 - パンテオンルジェネラル
ブラジルの著名な人物たちの墓がある、壮大な建築物。 - プラサリベルダデ
ベロオリゾンテの中心部にある広場。周辺には多くのレストランやバーがあり、夜遅くまで賑わっています。 - プラサダスリベイラス
豪華な建築物が並ぶ、歴史的な地区。 - パルケマンガベイ
ベロオリゾンテ市内最大の公園で、多くの遊具や運動施設がある。 - ミネイロス劇場
オペラやコンサートなどの公演が行われる、美しい建築物。 - フンディアオ・ジョアン・ピニェイロ
ブラジルの詩人・作家のジョアン・ピニェイロの生家がある博物館。
これら以外にも美術館や動物園、ショッピングモールなどがあります。また、ベロオリゾンテは美味しいブラジル料理が楽しめるレストランが多いことでも知られています。
ベロオリゾンテの奇跡とは
「ベロオリゾンテの奇跡」とは、ブラジルの経済学者セルジオ・ブアリ・デ・メロが提唱した、ベロオリゾンテが行った都市開発計画の成功を指す言葉です。
1980年代にベロオリゾンテは深刻な財政危機に陥り、公共サービスの提供が困難な状況でした。そこで、当時の市長パトリシア・サボイアは、都市開発を進めるための取り組みを開始しました。
その取り組みの中心にあったのが、市政府が市内の企業に対して課す税金を都市の社会的・経済的発展に直結するプロジェクトに投資するというものでした。これにより、市政府が直接プロジェクトを進めるのではなく、市内の民間企業によってプロジェクトが進められるようになりました。
この結果、ベロオリゾンテは市内の交通インフラ、教育、文化施設、公園などの整備を進め、都市の魅力を高めることに成功しました。このような都市開発の成功は「ベロオリゾンテの奇跡」と呼ばれ、他の都市のモデルとしても注目されています。
ベロオリゾンテの悲劇とは
1997年1月26日、ブラジル・ベロオリゾンテの郊外にあるキッシング・バグス(Kissimmee Boys)というクラブで、地元の人気バンドMamonas Assassinas(マモーナス・アサシーナス)が演奏をしていた最中、彼らが乗っていた飛行機が墜落し、バンドメンバー全員と乗員者合わせて8人が死亡するという悲劇が起きました。
この事故はブラジルの音楽界に大きな影響を与え、多くの人々が彼らの死を惜しんだとともに、ブラジルの音楽ファンにとっても大きなショックとなりました。今でも彼らの音楽は多くの人々に愛されており、ブラジル音楽史に大きな足跡を残しています。
ベロオリゾンテの治安
ベロオリゾンテの治安は、ブラジルの他の大都市と比較すると比較的良好であるとされていますが、依然として犯罪が発生するリスクがあります。犯罪率が高い地域もあり、夜間に外出する際には注意が必要です。
一般的にベロオリゾンテの中心部や観光地など人が多く賑わう場所では、人々が警戒心を持って行動することで治安を維持することができています。とはいえ、繁華街や交通の便が良い地域に滞在する場合、特に夜間には同伴者と一緒に行動すること、タクシーや公共交通機関を利用することが望ましいです。
また、貴重品を持ち歩かない、目立つような服装をしない、交通渋滞の少ない時間帯を選ぶ、地元の人の意見を聞くなど、一般的な安全対策を講じることが重要です。治安上のトラブルに遭遇した場合は、速やかに警察に通報することが大切です。