ブラジリアとは？首都になった理由と世界遺産に登録されたワケ、観光名所などをご紹介！

ブラジリアとは？

ブラジリアは、南アメリカ大陸に位置するブラジルの首都です。1956年に建設が開始され、1960年に正式に首都となりました。ブラジルの中央部に位置し、サンパウロやリオデジャネイロなどの他の主要都市からは距離があります。

ブラジリアは、都市計画家のルシオ・コスタが設計した現代的な都市です。道路や建物が独特の幾何学的なパターンで配置されており、空港、政府機関、文化施設、公園などがあります。ブラジリアはブラジルの政治、経済、文化の中心地であり、多くの人々が住んでいます。

2021年時点でのブラジリアの人口は約301万人です。

ブラジリアはブラジルの中央部に位置するため、沿岸部の大都市であるサンパウロやリオデジャネイロに比べると人口は少なめですが、政治的、経済的な中心地として重要な役割を果たしています。

また、ブラジリアは高い教育水準と生活水準を持ち、ブラジルの中でも最も発展した都市の1つとして知られています。

ブラジリアがブラジルの首都になった背景には、歴史的・政治的な経緯があります。

ブラジルがポルトガルの植民地であった時代には、リオデジャネイロが首都でした。しかし、19世紀半ばに独立後、リオデジャネイロにあった帝国政府は、南北に分かれる国土の中央部に新たな首都を建設することを計画しました。

その後20世紀に入り、ブラジルが共和制を宣言した後、新たな首都の建設が本格化しました。その際、当時の大統領であったジュセリーノ・クビチェックは、中央部に新しい首都を建設することで国土の開発を促進することを目的としていました。

その結果、1956年に首都ブラジリアの建設が開始され、1960年にリオデジャネイロから首都がブラジリアに移されました。これによりブラジリアはブラジルの政治的・行政的中心地として発展してきました。

ブラジリアが世界遺産に登録された理由には、以下のような特徴が挙げられます。

一つずつ簡潔に解説します。

ブラジリアは、建築家オスカー・ニーマイヤーなどが手がけた現代建築の傑作が数多く存在することが特徴です。ブラジリア大聖堂や国会議事堂、大統領府などの建築物は、独特の形状や美しいデザインで知られています。

ブラジリアは、都市計画家ルシオ・コスタが手がけた都市計画に基づいて建設されました。道路や建物が幾何学的に配置され、空間の効率的な利用や環境保全などが考慮された都市計画は、現代都市の建設に大きな影響を与えました。

ブラジリアは、ブラジルの独立や共和制の成立に関連する歴史的・政治的な意義を持ちます。また、ブラジルの政治的中心地として重要な役割を果たすことから、国際社会から注目されています。

このように、ブラジリアは建築、都市計画、歴史的・政治的な意義など、さまざまな側面から価値がある都市であるため、2001年に世界遺産に登録されました。

ブラジリアの気候は熱帯サバナ気候に分類されます。乾季と雨季がはっきりしており、年間を通して比較的温暖な気候が続きます。

乾季は5月から9月までで、晴天が続きます。気温は昼間は25〜30度程度で、夜間は15度前後まで下がります。乾燥した空気のため、夜間は寒く感じることがあります。

雨季は10月から4月まで続き、この期間中は雷雨や突風が起こることがあります。気温は昼間は30度以上になることが多く、夜間でも20度以上はあるため、比較的暑い時期となります。

ブラジリアの年間平均気温は約22度ですが、季節によって気温の変化が大きいため、旅行などで訪れる場合は、季節に合わせた服装と対策が必要です。

ブラジリアには、現代建築の名所や自然の美しさを楽しめる公園など、観光名所が数多くあります。代表的なものをいくつか紹介します。

ブラジリア大聖堂
オスカー・ニーマイヤーが設計した、巨大な円柱が特徴的な現代建築の傑作です。
国会議事堂
ブラジルの政治的中心地である国会議事堂は、三角形の形状と美しい水面の造形が特徴的な建物です。
大統領府
ブラジル大統領の公邸で、美しい庭園や壮大な建物が見どころです。
ジュセリーノ・クビチェック・メモリアル
ブラジリアの建設に尽力した初代大統領ジュセリーノ・クビチェックの記念館で、彼の功績をたたえる展示が行われています。
カテドラル広場
ブラジリア大聖堂を中心とする広場で、美しい芝生と噴水が広がっています。
サラ・カブラル公園
ブラジリアの中心部から車で約30分ほどの場所にあり、自然の美しさを楽しめる公園です。
ブラジリア・ナショナル博物館
ブラジルの歴史や文化を学べる博物館で、多彩な展示が行われています。