こんにちは。
今回は、2023年のユーキャン新語流行語大賞の発表についてお伝えします。
ユーキャン新語流行語大賞とは
ユーキャン新語流行語大賞とは、毎年、その年に話題となった言葉を選ぶイベントです。
今年は11月2日にノミネート30語が発表され、12月1日にトップテンと年間大賞が発表されました。
今年のノミネート30語
今年のノミネート30語は、以下のとおりです。
I’m wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ) | テレワークやオンライン会議で、上半身だけきちんとした服装をしていることを自虐的に言う言葉。 |
憧れるのをやめましょう | 2023年に発売された、作家の村上春樹さんのエッセイ集のタイトル。 憧れるのをやめましょうは、自分の人生を生きることの大切さを説く言葉。 |
新しい学校のリーダーズ/首振りダンス | 新しい学校のリーダーズが披露している「首振りダンス」は、楽曲「オトナブルー」のサビで首を左右に振る振り付けです。このダンスは、2022年にテレビで歌唱されたことをきっかけにTikTokで大流行。TikTokでの「オトナブルー」を使用した動画の総再生回数は31億回を突破。 |
新しい戦前 | 2023年に発生した、アメリカと中国の間の軍事的緊張を表す言葉。 新しい戦前は、第二次世界大戦の前夜に似た状況を指す。 |
アレ(A.R.E.) | アレとは、阪神タイガースの2023年シーズンのチームスローガン。岡田彰布監督が「優勝」という言葉を使わずに「アレ」と言い換えることをヒントに、AはAim(明確な目標)、RはRespect(野球や先輩方への尊敬)、EはEmpower(更にパワーアップ)という意味を持たせた。 |
頂き女子 | 食べ物や飲み物をもらったり、おごってもらったりすることを好む女性のこと。 |
X(エックス) | 2023年に流行した、性別や性的指向を限定しない表現のこと。 X(エックス)は、男性や女性、ヘテロやゲイなどのカテゴリーにとらわれない自由なアイデンティティを示す。 |
エッフェル姉さん | フランスのエッフェル塔に似ていると言われる、日本のタレントであるエッフェル塔さんの愛称。 |
NGリスト/ジャニーズ問題 | ジャニーズ事務所が、自社のタレントに関する報道に対して、取材や掲載を禁止するメディアのリストを作成しているという問題。 |
オーバーツーリズム | 観光客があふれることで、地域の環境や文化に悪影響を及ぼす現象。 |
推しの子/アイドル | 自分が応援するアイドルのことを、親しみを込めて「推しの子」と呼ぶ言葉。 |
OSO18/アーバンベア | 2023年に開催された第18回オリンピックスポーツオリエンテーリング大会の略称。 アーバンベアは、都市部で行われるオリエンテーリングのこと。 |
蛙化現象 | 蛙化現象とは、好意を抱いている相手が自分に好意を持っていることが明らかになると、その相手に対して嫌悪感を持つようになる現象。 |
5類 | 新型コロナウイルスの感染力が高いとされる変異株のこと。 5類は、WHOが定めた変異株の分類で、最も危険なものとされる。 |
10円パン | 2023年に発売された、10円で買える小さなパンのこと。 10円パンは、食品ロスを減らすために、余ったパンの生地を再利用して作られる。 |
スエコザサ | 2023年に発見された、日本で最も高い竹の種類。 スエコザサは、最大で30メートルにもなるという。 |
性加害 | 2023年に多くの芸能人や政治家が、性的な暴力や嫌がらせを受けたり、加えたりしたという事件が発覚したことを表す言葉。 性加害は、性的な被害や加害を総称する言葉である。 |
生成AI | 2023年に注目された、人工知能の一種で、画像や音声、文章などを自動的に生成する技術のこと。 生成AIは、芸術やエンターテイメント、教育などの分野で活用された。 |
地球沸騰化 | 地球の温暖化が進むと、地表の水が全て蒸発して、地球が沸騰するという仮説。 地球沸騰化は、科学者の中でも議論の的となっている。 |
チャットGPT | 2023年に登場した、人工知能の一種で、チャット形式で会話ができる技術のこと。 チャットGPTは、自然な言葉で返答することができ、人間と見分けがつかないほどの高度な会話能力を持つ。 |
電動キックボード | 電動モーターで走るキックボードのこと。 電動キックボードは、ライドシェアサービスで利用できるようになり、都市の移動手段として人気が出た。 |
2024年問題/ライドシェア | 2024年に、自動運転車のライドシェアサービスが日本で解禁されるという問題。 ライドシェアは、自動運転車を共有して利用するサービスのこと。 |
ひき肉です/ちょんまげ小僧 | 2023年に放送された、NHK大河ドラマ「徳川家康」の中で、家康の幼少期を演じた子役が言った台詞。 ひき肉ですは、家康が食事の際に、ひき肉を欲しがって言った言葉。 ちょんまげ小僧は、家康がちょんまげを結っていたことから、周囲に呼ばれたあだ名。 |
藤井八冠 | 2023年に達成された、将棋の棋士である藤井聡太さんの偉業のこと。 藤井八冠は、藤井さんが、将棋の8つのタイトルを同時に保持したことを意味する。 |
ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー | ペッパーミル・パフォーマンスは、MLBカージナルスに所属するラーズ・ヌートバー外野手が行っていたパフォーマンスです。コショウをひくポーズで、「粘り強くやる」などの意味が込められています。 |
別班/VIVANT(ヴィヴァン) | 2023年にデビューした、日本初のバーチャルアイドルグループのこと。 別班は、グループ名であり、メンバーは、VIVANT(ヴィヴァン)、MIRAI(ミライ)、RIN(リン)、YU(ユウ)、SAYA(サヤ)の5人。 |
観る将 | 2023年に流行した、将棋の観戦を楽しむ人のこと。 観る将は、将棋の人気が高まったことにより、将棋の対局を見ることが趣味になった人を指す。 |
闇バイト | 闇バイトとは、犯罪に抵触する行為で報酬を得るアルバイトのこと。SNSやインターネット掲示板などで募集されることが多く、高収入や簡単な仕事という言葉で騙されて応募する人が後を絶たない。実際には強盗や詐欺などの犯罪に加担することになり、逮捕されたり被害者になったりする危険がある。 |
4年ぶり/声出し応援 | 4年ぶり/声出し応援とは、2023年に新型コロナウイルスの感染状況が改善されたことで、プロ野球や高校野球などのスポーツイベントで4年ぶりに満員の観客と声出し応援が可能になったことを指す。 |
Y2K | 2023年に再び話題になった、2000年に発生したコンピューターの問題のこと。 Y2Kは、Year 2000の略で、西暦の下2桁を表す数字が00になると、コンピューターが正しく動作しなくなるという問題を指す。 2023年には、西暦の下2桁が23になることで、同様の問題が起こるという懸念があった。 |
今年のトップ10と年間大賞
今年のトップテンと年間大賞は、以下のとおりです。
- 年間大賞: アレ(A.R.E.)
- トップ10: 憧れるのをやめましょう、新しい戦前、X(エックス)、性加害、生成AI、チャットGPT、藤井八冠、ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー、観る将、Y2K
年間大賞の「アレ」(A.R.E.)とは
年間大賞に選ばれた「アレ」(A.R.E.)とは、阪神タイガースの今季のスローガンです。
岡田彰布監督は、選手が優勝を意識しないようにと、優勝のことを「アレ」と表現しており、これを受けて球団は「A.R.E.」を今季のスローガンとしました。
「A.R.E.」は、「Always Ready for Everything(すべてに備えて常に準備を)」の頭文字をとったものです。
阪神タイガースは、このスローガンのもと38年ぶり2度目の日本一に輝きました。
岡田監督は、優勝を決めた際に「アレ」の文字が入った優勝旗を掲げ、選手たちと抱き合いました。
この「アレ」は、阪神ファンや野球ファンの間で大きな話題となり、スポーツ紙の一面にも「アレ(A.R.E.)」の文字が躍りました。
まとめ
ユーキャン新語流行語大賞は、その年の社会や文化を反映した言葉を選ぶイベントです。
今年は明るい話題から深刻な話題まで、さまざまな言葉がノミネートされました。
年間大賞に選ばれた「アレ」(A.R.E.)は、阪神タイガースの今季のスローガンで、優勝を意識しない姿勢と、すべてに備えて常に準備をする精神を表しています。
この言葉は、阪神タイガースの歴史的な快挙とともに多くの人の記憶に残ることでしょう。