松戸飛び降り事件の概要
4月13日午前4時ごろ、千葉県松戸市のマンション敷地内に10代とみられる女子高生2人が倒れているのが住人の男性に発見されました。
2人はマンション最上階の10階から飛び降りたとみられ、いずれも死亡が確認されています。
衝撃的だったのは、2人がTwitterで飛び降りる様子をリアルタイムで配信していたことです。
現在は削除された33分23秒にわたる動画には、制服のような服装の少女2人が高所から飛び降りるショッキングな様子が記録されていました。
飛び降り直前の配信動画
少女のうち1人が「怖い……怖いよ」と何回か繰り返したのち、「大丈夫、行こう」「せーので行くよ?」「せーの」と腕を組みながら後ろ向きで飛び降りている様子が映っています。
2人の姿が画面上から消えたあと、“バン”という衝突音が響く。
死亡した2人は、それぞれ新潟県に住むXさんと、松戸市に住むYさんだとみられるます。
2人はともに女子高生でした。
事件の背景
2人が自殺を決意した背景には、YouTuberでコスプレイヤーのピャスカルという22歳の男性が関係しているという疑惑が浮上しています。
XさんのTwitterには、〈早く死にたい〉という投稿や、オーバードーズをにおわせる内容が続き、このほかにも恋愛についても悩んでいたことが次のような投稿の内容から見受けられます。
〈都合のいい女すぎて鬱。死にたい〉
〈求めすぎてた!私みたいな女が本気で相手にされるわけが無いんだ!死ぬ前にいい夢見させて貰えただけでも感謝しなきゃ〉
Yさんを知るA子さんによると、Xさんはピャスカルと交際していたが、彼が他の女性とも関係を持っていたことを知りショックを受けたという。
また、ピャスカルはXさんに対して、弁護士を出すなどの脅しをかけていたとも伝えられています。
Yさんもまた、ピャスカルとの関係で悩んでいました。Yさんはコスプレイヤーで、ピャスカルとは原神というゲームのコスプレで知り合ったようです。
Yさんは自分の顔が嫌いで、コスプレをすることで自分を表現していました。
2人はTwitterで自殺願望を持つ仲間として知り合い、松戸のマンションで一緒に自殺を決行したとみられます。
事件の問題点
この事件は、若者の心の健康やSNSの影響について改めて考えさせられるものです。
まず、ピャスカルという男性については、未成年者に対して性的関係を持ったり、脅したりしたという疑惑があります。
もしこれが事実ならば、法的にも道義的にも許されない行為であり、厳しく責任を問われるべきです。
また、2人が自殺を配信したことについては、SNSの悪影響として指摘されています。
SNSは自分の思いや悩みを発信することで共感や支援を得られる場合もありますが、逆に批判や嫌がらせを受ける場合も同時に孕んでいます。
また、自分の存在や行動を他者に認めてもらうことで、自己肯定感を得ようとする場合もあります。
しかし、SNSは現実とは異なる空間であり、そこで得られる評価や反応は、必ずしも本心や真実を反映しているとは限りません。
SNSに依存しすぎると、自分の感情や判断が歪められる恐れがあり、特に自殺を配信することは自分の命を軽視し、他者に衝撃や苦痛を与える非常に危険な行為といえます。
この事件は、若者の心の健康やSNSの影響について、改めて考えさせられるものです。
自殺を考える人がいるとしたら、それは一人で抱え込まずに、信頼できる人に相談したり、専門機関に助けを求めたりすることが大切です。
また、SNSを利用する人は、自分の心や身体を大切にし、現実とのバランスを保つことが必要です。